私が小学生の頃、ひどい虫歯になったことがあり、その時、治療のため、その歯の神経を抜きました。実は、この時の思い出として残っているのは、虫歯の痛みではなく、歯の神経を抜く前につめた神経をころす薬の猛烈な痛みです。ええ、泣きましたとも。あの痛みは尋常ではなかったですね。さて、このように、ひどい虫歯になると抜くこともある歯の神経ですが、ここではその時の実体験を交えながら、歯の神経について見ていきましょう。
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歯の神経は、歯の構造のところでもお話しましたが、歯髄という歯の空洞の中を走っています。歯髄は象牙質に覆われており、さらに歯冠部分ではエナメル質にも覆われていますから、通常時に問題になることはありません。神経は様々な情報を人間の脳に伝える役割を担っていますが、歯の神経も同様です。
歯の神経の場合、特に我々に重要なことを教えてくれるのは痛みですね。歯の神経があるからこそ、歯に虫歯などのトラブルが起こったときには自覚できるわけです。もし、歯の神経がないと、虫歯になってもしばらくは気づくことがなく、気づいたときには既に悲惨な状態に、ということもあり得るわけです。ちなみに、歯の神経を抜いたときに見たのですが、歯の神経は白い糸みたいになっていました。
このように、歯の神経というのはあって当たり前のものなので、何事もなければそのままの状態にしておくことが普通なのですが、私のように歯の神経を抜くことになるケースもあるわけです。しかし、大体虫歯の時ってのは、虫歯の部分を削って銀などをかぶせたりして治療するんだから、何でわざわざ神経を抜かなきゃいけないんだ? と思うことでしょう。私も歯の神経を抜くと聞いたときにはそう思いました。しかも、その時の薬の痛みがアレでしたから「このクソ歯医者! 余計なことするんじゃねえ!」と後で激怒したことも覚えています。では、実際に歯の神経を抜かなければならないのはどういったケースの時なのでしょうか。
虫歯治療のために歯の神経を抜くということは、治療上のメリットが何かあるはずです。
このことから考えると、歯の神経を抜くケースというのは、「虫歯の状態が相当ひどく、このまま放置すれば歯の根っこまでもが虫歯になってしまい、歯を抜かなきゃならなくなる」時のようです。つまり、私の歯の神経が抜かれたのは、それくらい虫歯の状態が悪かったということですね。自業自得でした。
さて、歯の神経を抜くことにより、痛みもなくなり、虫歯の進行も進まなくなるのであれば、逆に「虫歯になったら神経抜いちゃえばいいじゃん」と短絡的に考えてしまう人もいるでしょう。恐らく、私もメリットだけを見たらそう考えます。しかし、歯の神経を抜くことは虫歯がひどいとき以外にはまずしませんよね。それは、歯の神経を抜くことによるデメリットが余りにも大きいからです。
このように見てみると、歯の神経は「抜かなくて済むのであれば抜かないにこしたことはない」ということが言えそうです。実際、現場を預かる歯医者さんも、歯の神経はできる限り抜かない方向で治療を進めることを前提にしている人が多いです(歯の神経を抜く治療は手間がかかるという理由もあるようですが)。
歯の神経を抜いても、余りいいことがない事実を考えると、歯の神経を抜かなくて済むようにしなければなりません。そのためには、虫歯にならないこと、虫歯になったら早期治療することが大切です。皆さんも、私のように歯の神経を抜かざるを得ない状況にだけはならないようにしてくださいね。
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