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歯の治療マニュアル

歯肉炎

歯肉炎は、痛みも音もないのでわかりにくい病気です。しかし、放っておくと歯周炎や全身の病気に関わってくることもあります。ですから、歯肉炎にかかる前からどんな病気かを知り、予防することはとても大切なことです。自分の歯を守るためにも、歯肉炎について知ってくださいね。

歯肉炎ってどんな病気?

歯肉炎とは、歯周病の中でも初期の段階です。歯周病とは、歯周組織の病気を総称して呼びます。歯周病の初期の段階では歯肉に炎症が起きる程度で歯槽骨までは及びません。歯槽骨に損傷があると元には戻りませんが、まだ歯肉炎なら回復できます。歯肉炎にかかりやすいのは思春期や妊娠中の女性、甘いものをたくさん食べる人など歯肉炎にかかりやすい因子を持つ人たちです。気づきにくい歯肉炎ですが、早いうちに発見したいものです。

歯肉炎の種類と原因

歯肉炎の分類は、歯垢など口の中が原因の単純性歯肉炎と全身からくる原因の複雑性歯肉炎に分けることができます。

単純性歯肉炎
最も多い歯垢(プラーク)が原因の歯肉炎です。全身性因子が少ない歯肉炎です。
複雑性歯肉炎
妊娠性歯肉炎や急性壊死性潰瘍性歯肉炎、慢性剥離性歯肉炎など、全身性因子や特殊因子が修飾している歯肉炎です。てんかんや狭心症の薬の副作用による歯肉炎もあります。
妊娠性歯肉炎
妊娠中はプロゲステロンやエストラジオールといった女性ホルモンの影響で虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯肉から出る歯肉溝浸出液(しにくこうしんしゅつえき)という体液と女性ホルモンが混ざって細菌の繁殖を助けます。歯肉炎に妊娠という因子によって歯茎が腫れたり出血しやすくなります。妊娠2〜3ヶ月からかかりやすくなります。
急性疱疹性(ヘルペス性)歯肉炎
熱が出たり、リンパ節が腫れたりします。口の中には水泡ができてびらんになります。乳幼児に多い歯肉炎でしたが、成人でも見られるようになりました。
急性壊死性潰瘍性歯肉炎
急に口の中の細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こして痛み、口内炎の合併や炎症部分の黒ずみができる歯肉炎です。ストレスや栄養失調、口の中の衛生状態などが考えられます。
慢性剥離性歯肉炎
歯肉の上皮がはがれ、びらんを形成して痛みを伴う歯肉炎です。女性に多く、ホルモンや免疫力の低下、ストレスが考えられます。

歯肉炎の症状

健康な歯の場合は歯周ポケットは0.5〜2mmくらいあります。歯茎は引き締まった三角形をしています。歯肉炎になると歯周ポケットは3〜5mmまで進み、歯茎はぶよぶよになります。歯磨きのときに血が出ることがあります。歯周炎と違って歯はぐらぐらしませんし、痛みもほとんどありません。歯肉炎の症状は人によって長く続いたり1度治っても再び歯肉炎になる人もいます。

歯肉炎の治療法

歯肉炎の治療は、レントゲン撮影や歯周ポケットの測定をし、歯垢や歯石の除去をします。どんな治療法でもプラークコントロールをしなければ効果は表れません。症状によっては口の中を清掃したり、詰め物を新しくする、他の病気を治すといった治療もありますが、早期発見の場合は歯医者さんから指導を受けたブラッシングだけで治療できます。初期の歯周病は回復できるのでがんばって歯磨きと生活の改善をしてみましょう。

歯肉炎の予防法は?

歯肉炎を予防するには何といっても日ごろの歯磨き、歯肉マッサージです。プラークを歯に寄せ付けないようにすることが大切です。放っておくと1度歯肉炎を治療したことがある人でも再発したり歯周炎に進行してしまいます。歯と歯茎の間って、意識しないと磨かないかもしれません。でも力を入れずに歯茎をマッサージするのは気持ちが良いですよ。毎日のブラッシングで変化していくので、歯と歯の間にある歯肉をこまめにチェックしておきましょう。治療や予防を続けると、大体1〜2週間で変化が見られます。また、定期的に歯科医院で歯石の除去をしてもらってください。