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歯の治療マニュアル

歯周病

最近は若い人の歯周病が増えているといいます。10〜20代前半の人でも60%の人が歯周病にかかっています。原因は詰め物からの発症、免疫力の低下などいろいろ考えられます。見落としてしまったり、軽く見てしまいがちな歯周病ですが、とても怖い病気なんですよ。

歯周病ってどんな病気?

歯肉炎、歯周炎といった歯周組織に関する病気を総称して歯周病(歯周疾患)といいます。歯肉炎は歯肉に炎症が起きた状態、歯周炎は炎症が進んで歯周組織にまで及んだ状態をいいます。歯槽骨という顎の骨が溶けて最後には歯が抜けてしまいます。

歯周病自己チェック
  • 口臭が気になる
  • 最近歯が長くなった気がする
  • 朝起きたときなど、口の中が気持ち悪い
  • 硬いものが食べられない
  • 歯に食べ物が挟まりやすい
  • 歯を磨くと血が出る
  • 歯茎が腫れている
  • 歯がぐらぐらする
…たくさんあてはまる人は要注意!

歯周病の原因

歯周病にかかる最も多い原因は、プラーク(歯垢)と喫煙です。歯にかかる圧力も関わります。歯周病にかかりやすい人というのがあります。ストレスが多い人・喫煙する人・糖尿病の人・骨粗しょう症の人などが挙げられます。歯周病にかかりやすい原因を複数抱えることで歯周病になります。また、歯周病になることで骨粗しょう症が進んだり、歯周病の菌が体の中に入り込んで虚血性心疾患や早産になることもあります。抵抗力の落ちている人やこれらの条件にあてはまる人は特に気をつけなければなりません。

歯周病の種類

歯肉炎
歯肉に炎症が起きた状態をいいます。
成人性歯周炎
成人に多い歯周炎で広い年齢層で発症します。ゆっくりと進行します。自覚症状がないまま進み、重度になってから気づくこともあります。
早期発症型歯周炎
35歳くらいまでに発症する歯周炎です。中〜重度の症状が認められます。
思春期前歯周炎
4〜10歳くらいで発症する歯周炎です。乳歯に中度の症状が認められ、炎症や出血などが認められます。
若年性歯周炎
30歳くらいまでに発症する歯周炎です。大臼歯や前歯に中度の症状が認められ、他の歯は健康だったり、症状が進んでいません。

歯周病の症状と進み方

歯周病は音もなくゆっくりと進行するため、気づきにくいといわれています。出血や口臭といった症状が表れても放置してしまいがちです。

健康な歯

健康な歯

健康な歯は、歯根をしっかり包んで外からは見えません。歯肉というピンク色の一番外側の粘膜と歯はわずかに溝(歯肉溝・0.5〜2mm)があります。歯肉は、線維によって軽く歯にくっついています。


歯肉炎

歯肉炎

炎症がおこり、赤く腫れています。出血しやすい状態です。付着線維の圧力がなくなり、歯と歯肉に隙間(3〜5mm)ができます。これを歯周ポケットといいます。この時点では歯周炎とは呼ばず、歯磨きで治すことができます。


軽度歯周炎

軽度歯周炎

歯周ポケットの溝は深くなり(4〜5mm)、骨と歯を結ぶコラーゲン線維が壊れます。盲のうという膿の袋ができ、骨が溶け始めます。


中等度歯周炎

中等度歯周炎

盲のうから膿が出てきます。たくさん膿が出ると口臭がします。歯根が露出してきて(歯周ポケット5〜7mm)歯石やプラークが付着してきます。


重度歯周炎

重度歯周炎

歯茎全体がぶよぶよに腫れて歯がぐらぐらしています。最後には痛みもなく歯が抜けてしまいます。(歯周ポケット7mm以上)。


歯周病の治療法

歯周病の検査では、器具を使って歯周ポケットの深さや出血の有無を測定し、レントゲンを撮ります。問診や噛み合わせのチェックも行われます。治療法は検査の結果を元にして行われます。

歯周病の進み具合にもよりますが、最初に必ずプラークコントロールを行います。プラークコントロールは歯周病の原因となる細菌を減らすことをいいます。これは薬を塗ったり歯磨きをすることでプラークを取り除きます。

次にスケーリング・ルートプレーニングという治療をします。これは薬を詰めたり器具を使ったりして細菌が作り出したものもなくす治療です。

その後、症状によって歯肉の炎症を少なくしたり、歯周組織にかかる圧力をコントロールする治療などが行われます。歯肉炎の症状が進むと、歯周外科手術をしたり、歯を抜くこともあります。このように段階的に治療が行われます。

歯周病の予防法は?

歯周病にかかる原因はプラーク(歯垢)が一番の原因ですが、他にも遺伝や喫煙という原因も考えられます。親の生活習慣によって作られた免疫の働きは子供へ遺伝します。喫煙者の歯周病は、喫煙しない人に比べて確率が高く、進行も早くなっています。喫煙者が歯槽膿漏や歯肉炎を治療しても治りにくいといわれているため、プラークコントロールのほかに喫煙量を減らさなければなりません。