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歯の治療マニュアル
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乳歯

人間は、生きている間に、2種類の歯が生えてきます。乳歯と永久歯です。子供の頃に生えているのが乳歯で、その乳歯が抜けると後から永久歯が生えてくることはほとんどの方が知っている歯の基本的な知識です。我々が生きていく上でずっと付き合っていかなければならないのは永久歯であって、乳歯は永久歯が生えてくるまでのつなぎみたいな感じを受けますが、ここでは生え変わりが終わってしまえばほとんど顧みられることのない乳歯について見ていきます。

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乳歯の本数

乳歯

乳歯の本数

乳歯は上下合わせて20本です。上下左右でセットになっていますから、5種類の歯に分けることができます。この乳歯にはそれぞれ名前がつけられていて、中心側から順に、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と呼ばれています。このうち、乳犬歯までの3本が前歯の形になっていて、残りの2つの乳臼歯が奥歯になっています。

乳歯の特徴

当たり前ですが、乳歯は永久歯よりもかなり小さいです。乳歯は永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄いので、永久歯よりも軟らかい性質を持っています。そして、乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすい性質も持っています。まあ、乳歯は永久歯が生えるまでのつなぎのようなものなので、いずれなくなりますし、虫歯になったらなったで抜けばいいやと思う人もいるかもしれませんが。

乳歯の生え始め

生まれたばかりの赤ん坊には、当たり前ですが歯が生えていません。生後6~8ヶ月頃になって初めて乳歯が生えてきます。一般的には下の乳中切歯から生えてきます。乳歯が全て生え揃うのは大体3歳頃ですが、生え初めの時期も含めてこの辺りは個人差があるので、3歳になっても乳歯が生え揃わないからといって心配することはありません。まあ、3歳にもなって乳歯が一本も生えてこないというのは問題ですけどね。

乳歯の生え変わり

子供の頃に生えている歯は乳歯ですが、実はこの時点で、体の中では既に永久歯の生える準備が始まっています。永久歯は基本的に乳歯と同じ部分から生えてきます。永久歯の数の方が乳歯の数よりも多く、多い分の奥の歯は生える準備が整った時点で生えてきますが、乳歯がある部分の永久歯は、その上にある乳歯をどかして、そこに生えてくるわけですね。これがいわゆる「生え変わり」です。

この生え変わりの時期も個人差があるのでいつから始まるかというのは明確ではありませんが、大体6歳頃から始まり12歳くらいまでに生え変わりが終わるようです。まあ、私の乳歯が全部抜け終わったのは中学生になってからでしたから、高校生になったのに乳歯が残っているなどのように極端に遅くなければ、余り気にする必要はないと思います。

理想的な乳歯の生え変わりとは

永久歯は、乳歯と同じところから生えてきます。他の言い方をすると、乳歯も永久歯も根っこは一緒だということです。乳歯が生えている時点では、まだ乳歯の根っこが頭蓋骨とくっついていますが、その下から永久歯が生えてくることにより、乳歯の根っこは徐々に頭蓋骨から切り離されていきます。そして、乳歯の根っこの結合力が弱くなると、ほんのわずかなきっかけで自然と乳歯が抜けてしまいます。よくある例として、ご飯を食べていたら乳歯が抜けてしまったというやつ、実はこれが一番理想的な乳歯の生え変わり方なのです。

子供の頃、乳歯がぐらぐらして抜けそうだという経験をした人も多いと思いますが、それは永久歯の生える準備が整い、乳歯がその役目を終えつつあることを示しているわけです。この状態になれば無理に力を入れて乳歯を抜かずとも、時間とともに自然に抜けるときがやってきますから、理想的な生え変わりを実現するためにもそのままの状態にしておきましょう。

乳歯は強制的に抜くべきか否か

理想的な乳歯の生え変わり方は自然と行われる場合ですが、「乳歯はいずれなくなるんだからいつ抜いたっていいんじゃないの?」と思う人も多いです。先ほども少し触れましたが、虫歯になったらこれ幸いとばかりに虫歯治療せずに乳歯を抜いてしまえと思ってしまう人もいます。実は私も子供の頃そう思っていたクチです。しかし、今まで見てきたことを考えると、乳歯を強制的に抜くのは、決していいことではありません。それは、その乳歯の部分に生えてくる永久歯の準備が整っていないからです。

実は、私の歯は1本内側に大きくずれた形で生えています。これは乳歯の位置だと左上の一番奥の歯です。確か虫歯がひどくなって強制的に抜いたのですが、その後そこの部分の永久歯が全然生えてこなくて、その間に手前と奥の歯が生えてしまいました。その2本の歯で本来永久歯が1本生えるべき部分のスペースをふさいでしまい、生えてきたときにはかなり内側に曲がった形で生えてきました。しかも、無理やりスペースのないところに生えてきたものですから、歯が生える前は異常なほど痛かったことを覚えています。

このように、強制的に乳歯を抜いてしまうのは、永久歯の歯並びに大きな影響を与えてしまうので、決してほめられたものではありません。乳歯といえども、虫歯になった場合はちゃんと治療して、自然と乳歯が抜けるのを待つべきでしょう。

逆に永久歯の生える準備が既にできているのに、乳歯が邪魔をして生えてこれないというケースもあります。これはこれでやはり歯並びに影響を与えてしまいます。乳歯がまだ残っているのに永久歯が生えてきたとか、不自然なほど乳歯が抜けないなどの問題がある場合には、歯医者さんに行って相談するといいでしょう。的確なアドバイスがもらえると思います。

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抜けた乳歯の取扱い

さて、乳歯は何があってもいずれ抜けてしまいます。抜けてしまった乳歯はもはや使用用途がなくなってしまいますが、皆さんはその抜けた乳歯をどうしていますか? 

そのまま捨てる
一番簡単で、誰もが思いつき、実際にそうしている人もいると思います。歯医者さんで乳歯を抜いたときには、歯医者さんに処分してもらうことも結構あるでしょう。
外に捨てる
「外にゴミを捨てるのかよ!」とお叱りの声も出そうな行為ですが、実際にそういう捨て方をしている人もいます。私がそうでした。下の乳歯が抜けたときは屋根の上に、上の乳歯が抜けたときには床下に投げるという方法です。これは日本古来の、「このように乳歯を捨てれば丈夫な永久歯が生えてくる」という言い伝えからきている行為です。まあ、普通の平屋や一軒屋であればそれも可能ですが、マンションとかアパートとかに住んでる人はどうなんだと言われると困ってしまいますが。
記念としてとっておく
日本では本来行われてはいなかった行為ですが、ヨーロッパなどでは昔から行われている方法です。最近、日本でもこのように記念として乳歯をとっておく人が増えているようです。とはいっても、そのままの形で取っておくわけではなく、乳歯を洗って、ちゃんとしたケースなどに入れて保存しておくわけです。へその緒みたいですね。乳歯を入れるための乳歯入れも多くの種類が販売されており、それなりに売れているようです。私の子供の頃は考えもしなかったことですが、時代は変わっているんですね。
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